この記事は2019年2月28日に更新されました。
友人に余興を頼みづらくなる30代
34歳、年齢的に、すこし遅めの結婚をしたわたし。都内にある八芳園(はっぽうえん)で結婚式を挙げたのですが、頭を悩ませたのが、披露宴の余興でした。
いままで50回は出席した友人の結婚式。余興を頼まれたこともありますが、余興の準備って、意外と時間がかかるんですよね。数人で集まってやる場合だと、なおさら。
20代のころは、そんな準備の時間も楽しかったのですが、34歳ともなると、周りの友人は子育ての真っ最中。
また、キャリアウーマンの独身の友人も、毎日とっても忙しそう。
そんな多忙な友人たちにムリをしてもらうのも、なんか違うなぁと思っていたわたし。
でもやっぱり、来てもらう方々に、楽しんでもらえるような演出はしたい!
自分らしいおもてなしで、ゲストの方々に『来てよかった』と思ってもらえる披露宴にしたかったんです。
そして、そんなわたしが考えたのは、新郎新婦が、自分たちで余興をする『セルフ余興』。
友人にも、ほんの少し手伝ってもらいながら、基本は自分たちでやることにしました。
セルフ余興をおすすめする理由と、わたしが実際にやった余興
わたしが新郎新婦のセルフ余興をおすすめする理由。それは、『ゲストへのおもてなし』と『自分たちらしい結婚式』の両方を叶えることができるからです。
自分たちが祝ってもらうだけでなく、『来てくれるゲストに最高のおもてなしをする結婚式』 にしたい新郎新婦には、『セルフ余興』はまさに理想的です。
なぜなら、自分たち自身で、ゲストの方々に楽しい時間をプレゼントできるからです。
また、30代にもなると、来てくれる友人たちも、今までに何度も結婚式に出席していて、きまりきった流れには、飽き飽きしています。
『せっかく来てもらったのに、可もなくなく不可もないような結婚式にしたくない。』
そんな思いを持っているカップルにも、自分たちらしさを演出できるセルフ余興は、とてもオススメなのです。
そしてわたしが、『ゲストの方に楽しんでもらえて、かつ自分たちらしさを演出できる余興とは?』と考えて、実際にやったセルフ余興は、以下の3つです。
- 新郎新婦なれそめムービー
- 新婦サプライズダンス(よさこい)
- ゲストへの手紙
この3つの余興をやった結果、ありがたいことに、結婚式から2年以上経った今でも、『Haru(←わたし)らしくて、すごくいい結婚式だったよ。』『正直、今まで行った結婚式で、1番良かった!』と、ゲストの方々に言ってもらえています。
そんな、『おもてなし』と『自分らしさ』の両方を叶えることができるセルフ余興について、詳しくご紹介していきます。
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おすすめセルフ余興①:新郎新婦なれそめムービー
【準備開始時期】結婚式1ヶ月前
【準備にかかった期間】3日
なれそめムービーをオススメする理由
わたしがなれそめムービーをオススメする理由。
それは、すべてのゲストの方々に、新郎新婦2人の歴史を知ってもらい、親近感を持ってもらえるからです。
わたしたち夫婦は、マッチングアプリで出逢い、さらに出逢ってからプロポーズまで3ヶ月というスピード婚だったため、お世話になった方々に、なれそめを伝える間もなく、結婚を決めてしまいました。
そのため、“ネットでの出逢い”について心配している親戚や、『えっ!』『いつから?』『なんで??』と思っている、同僚や友人も多かったんです。
なので、みんなが集まってくれる結婚式で、一気にお披露目することにしました。
一般的には、新郎新婦のなれそめは、披露宴の司会の方が、紹介してくれると思います。
でも、『他人の言葉じゃ、伝わらない!』。そう思ったわたしたちは、出逢いから結婚までを、楽しく見てもらえるような映像で、再現することに決めました。
わたしたちのようにスピード婚でなくても、遠く離れている親戚や会社の上司に、詳しく2人のなれそめを話す機会は少ないと思います。
そんななかで『なれそめムービー』は、新郎新婦のことを知ってもらい、ゲストとの距離を縮めるのに、もってこいの余興なのです。
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わたしたちのムービーの内容とおすすめの構成
わたしたちのムービーでは、まず、初めて相手に会ったときに感じたことや、初々しいメールのやりとりなどを、インタビュー形式で撮影しました。
家のソファで1人ずつしゃべり、それをお互いに撮影し合うという、誰でも超カンタンにできるスタイルです。
もちろん特別な機材などもなかったので、今回のムービーは、すべてアイフォンのみでの撮影でしたが、十分でした。
そして、付き合うきっかけとなった箱根へのドライブのシーンや、告白シーンなどは、実際に箱根まで行って撮影。
そこはなんとなくリアリティを出したかったのと、ただ単に、思い出の場所にもう一度行きたかったから。笑
その時々のお互いの心境をこまかくナレーションで入れたり、音楽や全体の構成などは『情熱大陸』風のテイストにし、笑いながら見てもらえるようなムービーにしました。
こんな風に、新郎新婦の出逢いから結婚式までの流れを、順を追ってゲストが楽しく知っていけるようなシンプルな構成にするのが、わかりやすくていいと思います。
また、わたしたちの情熱大陸のように、ゲストがよく知っている番組や映画風のテイストでまとめると、素人でもストーリーがつくりやすいですし、ゲストが一瞬で映像に入り込めるので、とてもオススメです。
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ムービー作成の作業と日数
わたしたちの場合は、まず、ストーリーを2人で思い出しながら、絵コンテ(←とはとうてい呼べない、なぐり書き)にするのに半日。
お互いのインタビューシーンの撮影で半日。
外での撮影は、休日をまるまる1日つかって、一気に終えました。
箱根や羽田空港など、撮影してすぐに帰ってくることになってしまいましたが、そのバタバタも、良い思い出です。
その後、映像の編集やナレーションなどに、約1日かかり、全体で約3日間でつくりあげました。
ちなみにわたしたちは、単純に映像をつなぎ合わせただけの、15分くらいのムービーの作成で、3日間かかりました。
なので、丁寧につくり込みたい方や、つくっているとどんどんこだわりが出てきてしまう方は、1週間くらいはみておいたほうがいいかもしれません。
そしてわたしたち夫婦は、映像関係についてはまったくの素人だったため、かなり手作り感満載のムービーとなりましたが、それもまた、味があって良かったと思っています。(←自画自賛)
でも、映像編集はプロにお願いしたい!という方は、ストーリーや出演はセルフにして、映像の作成は業者にお願いするという方法もあります。
安心なのはプロの撮影ですね。
渋谷写真館では、結婚式当日の撮影まで行ってくれるので、かなりのコストカットになります。
結婚式の撮影は外注でコストカット!写真+ビデオ撮影とアルバムもセットで115,000円~!!
また、coconala(ココナラ)などで個人のクリエイターにお願いすれば、10,000円くらいから作成してくれます。
ムービーをつくって良かったこと
ムービーをつくった最初の目的は、【ゲストの方に、わたしたちのなれそめを知ってもらい、より結婚式を楽しんでもらう。】ということでした。
でも、それ以上に良かったのは、夫婦で改めて、出逢ったころの気持ちを、再確認できたことです。
『このとき、そんな風に思ってくれてたんだ!』という、新たな発見もありました。
また、ムービーを見てもらうことで、旦那のことをあまり知らない、わたしの友人や親戚にも、彼に親近感をもってもらうことができました。
また逆にわたしも、彼のゲストからムービーの内容について話かけてもらえたりするなど、新郎新婦とゲストの距離を、なれそめムービーが、一気に縮めてくれました。
こんな風に、あらためてお互いの気持ちを確認し合いたいカップルや、相手側のゲストにも自分のことを知ってもらいたい新郎新婦に、ぜひとも作成してほしい、なれそめムービーです。
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おすすめセルフ余興②:新婦サプライズダンス(よさこい)
【準備開始時期】結婚式1ヶ月前
【準備にかかった期間】3日
新婦が自分でよさこいを踊った理由
よさこいメンバーにお任せするのではなく、私が自分でよさこいを踊った理由。
それは、育児に忙しいメンバーや、転勤で離れているメンバーの負担になりたくなかったことと、よさこいを知らないゲストの方にも、楽しんでほしいと思ったからです。
結婚前、よさこいチームに所属していたわたし。披露宴では、よさこいの演舞を取り入れたいと思っていました。
でも、タイミング的に、メンバーが妊娠中であったり、子育てまっただなかだったり。
さらに、遠方に転勤してしまったメンバーもいて、余興をお願いすることで、無理をさせてしまうことはわかっていました。
だけど、よさこいって、ある程度人数がいないと、盛り上がらない。。うーん、と悩んだ結果、『新婦がドレスでイキナリ踊り出せば、少ない人数で踊っても、楽しんでもらえるのでは!』と思いつきました。
また、今回の披露宴のゲストは、『よさこい』を知らない方がほとんどでした。
そんななかでは、知らない人が踊るよさこいよりも、ゲストにとって身近な“新婦”が踊るよさこいの方が、ぜったいにゲストの方も楽しめるという思いもありました。
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ゲストだけでなく、パートナーへのサプライズもおすすめ
ちなみに、わたしが踊ることは、ゲストだけでなく、旦那にも内緒にしていました。
披露宴のゲスト同様に、わたしの旦那もよさこいにはまった縁がなく、もちろんわたしが踊っている姿も見たことがなかったので、サプライズを楽しんでもらえると考えたからです。
結局、夫婦でよさこいをやっている2人の仲間に協力してもらい、わたしを含め、3人で踊ることに。
友人夫婦が2人で踊っているところに、突然わたしが、ウェディングドレスのまま合流して、踊り出すという流れにしました。
旦那にも内緒にしていたため、事前打ち合せは基本的にメールのみ。
一度だけ、会社帰りの30分、実際に八芳園の会場を使わせていただき、友人と一緒に踊る立ち位置だけ確認しました。
そして披露宴当日、このサプライズ余興が、想像以上に盛り上がりました!
今でもゲストから、『あのよさこいは、良かったよー』と言ってもらっています。
また、旦那もほんとうにビックリしていて、そのときの“目と口がひらきっぱなしの表情”を思い出しただけで笑えるくらい、いい思い出になりました。
こんな風に、友人の余興と見せかけて、突然新郎新婦が参戦するサプライズ余興は、ゲストの印象にも強く残るので、オススメです。
また、ゲストだけでなくパートナーにもサプライズにすることで、パートナーをびっくりさせるだけでなく、その驚いた姿を、さらにゲストが楽しむことができるという、楽しい展開になりますよ〜。
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新婦自らのダンスが盛り上がった理由
今回のよさこいの余興が、どうしてこんなに盛り上がって、ゲストの記憶にも残ったのか。
それは、わたしのよさこいのレベルが高かったとか、そんなことではなく(むしろ初心者でした)、単純に、結婚式に来てる人は、『全員わたしを知っている、もしくは旦那の妻として認識している。』ということが要因だと思います。
友人に余興をお願いした場合、その友人を知っているのは、披露宴に来ているゲストのごく一部。
下手したら、新郎新婦しか知らない人が、余興をするパターンもありますよね。
そうなると、よっぽど場慣れしている人でないと、一気にゲストの心をつかむのは難しいものです。
でも、わたしたちの結婚式に来てくれている人は、全員がわたしたちを知っています。少なくとも、新郎新婦のどちらかと、深い関係の人たちです。
そして、『知ってる人』というのは、大きなアドバンテージ。必然的にゲストの心をつかみやすくなり、盛り上がる余興となるのです。
わたしの場合はよさこいでしたが、楽器や歌や伝統芸能など、なんでも良いと思います。
何も特技がないという方は、思い切って、結婚式用に新たに習ってみるのもいいかもしれません。
最近では、フラダンスや社交ダンスやフラメンコなども、社会人の習い事として人気ががあるようです。
決して上手じゃなくていいんです。余興の出し物を、友人にまるっとお願いするのではなく、自分たちも一緒になってやることで、確実に盛り上がり、ゲストの心に残る余興になります。
また、自分たちが余興の内容を考えて、当日も参加をすることで、せっかく披露宴に来てくれた友人の負担を最小限にできるというのも、とても大きなメリットですね。
おすすめセルフ余興③:ゲストへの手紙
【準備開始時期】結婚式2ヶ月前
【準備にかかった期間】1ヶ月(すきま時間でOK)
出し物だけが余興じゃない!手紙は披露宴会場の雰囲気づくりにおすすめ
30代になると、ワイワイした結婚式よりも、ゆったりとしたおだやかな時間を、ゲストと過ごしたいという新郎新婦も多いと思います。
そんな新郎新婦には、ゲストへ手紙を書くことをオススメします。
『わっと盛り上がる出し物だけではなく、心に残る演出もしたい!』と考えたわたしは、約50人の自分のゲスト全員に、手紙を書くことにしました。
そして書いた手紙は、披露宴の席にあらかじめセットしておき、新郎新婦入場の前に、ゲストが手紙を読めるようにしておきました。
結果、新郎新婦の入場前から、すでに会場が、結婚式ムードになっていました。
手紙を読んで泣いている友人も数名いるなど、手紙が、披露宴スタート時の雰囲気をつくる“余興”になってくれたのです。
また、祝辞をお願いした上司も、わたしの手紙をとても喜んでくれて、祝辞の冒頭で、手紙について話してくれました。
祝辞って、たいてい、新郎新婦以外は、あんまりじっくり聞かないですよね。(スイマセン!)
でも、祝辞の冒頭に、ゲスト全員が共通体験している『手紙』の話があったおかげで、上司のことを知らない友人や親戚も、上司の祝辞に感動していました。(まさかの、祝辞で泣いている友人も。笑)
こんなステキな効果を発揮してくれる手紙は、披露宴会場の雰囲気づくりに最適です。
そしてその手紙を書くときには、ぜひ、それぞれのゲストとの思い出を、たくさん書いてください。
そうすることで、手紙を読んだゲストが、披露宴中に、自分との歴史を思い出してくれる効果につながります。
その結果、ゲストの感動する気持ちを、底上げする役目を、手紙が果たしてくれるのです。
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すきま時間で準備でき、ゲストの心にも残るというメリット
手紙のいいところは、紙とペンがあれば、すきま時間で準備ができることです。
結婚式前も超ハードワークで、まるまる1週間出張つづきの週もあったわたし。(ひどい会社だ。。)
移動中の新幹線や飛行機、出張先のホテルなどで、コツコツ、手紙を書いていきました。
披露宴当日は、なかなかゆっくり全員と話もできないと思っていたので、1人1人に伝えたいことを、ていねいに。B5サイズの便箋に、ビッシリ3枚は書いていたと思います。
結果、ゲストから個別に返事をもらったり、泣いてよろこんでくれた友人もいました。
そして手紙を書くことで、わたし自身もあらためて、ゲストへの感謝の気持ちを再認識することができました。
(あ。。全員に手紙書いたのに。両親にも書いたのに。肝心の旦那には書いていないことに、今、気づきました。。ごめん‥)
忙しくてまとまった時間がとれない人にこそ、すきま時間でコツコツ準備できる手紙は、オススメの演出です。
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まとめ
披露宴の余興って、頼む方も頼まれる方も、なんとなく微妙なときがありますよね。
そんな時は思い切って、『セルフ余興』に切り替えてしまいましょう!
わたしの場合は、ムービーやダンスや手紙でしたが、それ以外にも、自分の好きなことや得意なことで、ゲストをおもてなしできることは、たくさんあると思います。
結婚式も結局、人と人とでつくられる時間。
新郎新婦が気持ちをこめればこめただけ、やっぱりゲストにも伝わります。
お金をかけるだけではない、『自分たちらしさ』を出した結婚式にするために。
新郎新婦自ら余興をして、『ゲストをおもてなし』してみるのはいかがでしょうか。
そんな方は、自己負担0円で幸せな二次会をオーダーしてしましましょう!
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