この記事は2019年11月2日に更新されました。
※参考文献
著者:自然療法医 ケリアン・ペトルッチ
1、ボーンブロススープとは
ボーンブロススープとは、bone(骨)+broth(液状の食べ物)、日本語では『出汁』。
その名の通り、鶏や豚や牛の骨を煮出してつくった、出汁スープです。
このスープ、日本ではまだあまりなじみがないですが、ニューヨークでは大人気なんです!
人気の火付け役は、マンハッタンのボーンブロス専門店『ブロド』。
流行に敏感なニューヨーカーの間で、ブロドのボーンブロスが『飲む美容液』として話題に。
朝のコーヒーの代わりにボーンブロススープが飲まれたり、ダイエットフードとして重宝されるなど。
美容や健康を意識して、アメリカなどで積極的に飲まれているスープです。
東京でボーンブロススープが飲めるお店
またニューヨークだけでなく、最近は東京にも、ボーンブロススープを飲めるお店ができてきているんです!
下記のお店で、ボーンブロススープを飲むことができます。(2019年4月時点)
2、ボーンブロススープの栄養素と効果
苦しい不整脈、『期外収縮』に、1年以上悩まされてわたし。
その期外収縮の治療のために訪れた漢方薬局で、『リーキーガット症候群』と診断されました。
そしてそのときに、薬剤師さんから、この『ボーンブロススープ』をすすめられ、存在を知ったんです。
またその際、ボーンブロススープについて調べてみたところ、ボーンブロススープに含まれる栄養素がすごかったんです!!
さらに、このボーンブロススープ。
リーキーガット症候群への効果だけでなく、美肌やダイエットなど、さまざまな効果があるとされていて、『飲む美容液』とも言われている奇跡のスープだったので、くわしくご紹介します。
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ボーンブロススープの栄養素
まずは、ボーンブロススープに含まれる、豊富な栄養素についてです。
ボーンブロススープには、鶏肉の栄養素であるタンパク質や、鶏などの骨から溶け出してくる、ゼラチン・ミネラル・ビタミン・アミノ酸などが、豊富に含まれます。
これらはまさに、『からだが必要としている栄養素』です。
①タンパク質とアミノ酸
ボーンブロススープには、原料である鶏肉の栄養素がたっぷり抽出されています。
この鶏肉の栄養素の中で、特に注目なのがタンパク質。
このタンパク質は、3大栄養素の1つで、筋肉や皮膚、内蔵などをつくるのに欠かせない栄養素です。
また、このタンパク質は多数のアミノ酸が結合したもので、人のカラダを作っているタンパク質は、20種類のアミノ酸から構成されています。
さらにアミノ酸の中には、体内では作られない必須アミノ酸が9種類あり、これらは食事から摂取しなければなりません。
そして鶏肉には、この必須アミノ酸が、バランス良く含まれています。
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②ゼラチン
ゼラチンにはお肌を強くし、ツヤツヤにする効果があります。
なぜならゼラチンには、美肌のもとである『コラーゲン』を生成するために必要な栄養素が、たっぷり含まれているからです。
ゼラチンによってコラーゲンが作られ、そのコラーゲンが、天然のボトックス注射のように、シワを消して、たるんだお肌をもとに戻してくれます。
また、ゼラチンは腸を癒し、リーキーガットの症状を抑え、丈夫で健康な腸をつくるといわれています。
③ミネラル
ボーンブロススープには、『リン』『マグネシウム』などのミネラルが含まれます。
『リン』には、細胞を活性化させる働きがあります。
また、『マグネシウム』には、食べ物の消化やお肌の修復を促す効果があります。
とくにアルコールを摂取する人は、その代謝にマグネシウムが使用されるため、マグネシウムを意識的に取る必要があります。
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ボーンブロススープ5つの効果(美肌・ダイエット・アレルギー・髪・血流)
では、ボーンブロスにはどのような効果があるのでしょうか。
主に、
- 腸を整えて、美肌をつくる効果
- ダイエット効果
- リーキーガット症候群・アレルギー改善効果
- 髪や爪を強くする効果
- 血流改善効果
などがあげられます。
①腸を整えて美肌をつくる効果
鶏肉に含まれる、“グルタミン”という非必須アミノ酸には、リーキーガット症候群で壊れた腸壁を、修復してくれる効果があります。
ちなみにこの腸が、カラダ全体の健康をつかさどっており、腸を整えることは、健康な身体づくりの第1歩。
また『腸がキレイなひとはお肌もキレイ』と言われていて、グルタミンで腸を整えることで、美肌にも効果があります。
(期外収縮やリーキーガットも改善し、美肌にもなれるなんて、まさに一石二鳥!!ん?一鳥ニ石??)
さらにボーンブロススープは、鶏を皮と骨ごとじっくり煮込んでいるので、もちろんコラーゲンの美肌効果も期待できます。
ボーンブロススープに含まれる、たんぱく質やカラダにいい脂質、コラーゲンにより、お肌がやわらかさを取り戻し、みずみずしくシワのない健康的なお肌になることが期待できるのです。
②ダイエット効果
ボーンブロスにはさまざまな栄養素が豊富に含まれていますが、カロリーはごくわずかです。
そのため、空腹時に好きなだけ飲むことができ、ダイエット中でも満足感を得ることができます。
また、ボーンブロススープには細胞を活性化する効果もあるので、カラダから毒素を排出してくれます。
さらに、太っている人や太りやすい人は、便秘・下痢・ガスなど、消化の問題を抱えていることが多いんです。
体重増加と消化不良は、じつは同じ問題。
どちらも腸に問題をかかえていることが多いのですが、ボーンブロスに含まれるゼラチンには腸を癒す効果があるため、減量しながら消化の問題も解決することができます。
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③リーキーガット症候群&アレルギー改善効果
ボーンブロススープに含まれるゼラチンには、消化を安定させる効果があります。
砂糖や添加物にまみれた現代の食事やストレス環境は、腸内の善玉菌を死滅させ、悪玉菌を増加させる大きな要因。
そして、腸が悪玉菌に支配されると、腸内で炎症が起きて、腸壁が傷つきます。
その結果、腸壁に穴があく『リーキーガット』という症状が起こるのです。
リーキーガット症候群になると、体内で慢性的な炎症が起こるようになり、その炎症がアレルギーを引き起こす原因にもなります。
つまり、ボーンブロススープで腸内環境を整え、リーキーガットの症状を改善することで、同時にアレルギー症状改善にも、効果があるのです。
④髪や爪を強くする
ボーンブロススープに含まれるコラーゲンには、髪や爪を強くする効果もあります。
髪は、皮膚組織の真皮から栄養分を吸収していますが、コラーゲンによって頭皮の健康状態が良くなることで、髪の毛も健康になります。
またコラーゲンは、爪の成長にも重要な要素と言われています。
⑤血流改善効果
さらにわたしの場合、この『ボーンブロススープ』と、漢方薬の『当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)』を飲むことで、体温が0.3〜0.5℃くらい上がりました。
これは血流が良くなってきた効果だと、考えています。
この体温のUP。
漢方薬によるところが大きいと考えていたのですが、ボーンブロススープをやめてから、最近また少し、体温低下気味。。
やっぱり、ボーンブロススープが必要なんだ!!
そう気づいたわたしは、ボーンブロス習慣を、また再開することにしました。
血流がすべて解決する
堀江昭佳(著)
この本の筆者である堀江昭佳さんは、主に、不妊改善を専門とする漢方薬剤師なのですが、とにかく『すべてのカラダの不調は、血の不足から起きている。』とおっしゃっています。
こちらの本を読んで、ほうれん草よりも鶏肉を食べたり。
夕食のとり方に気をつけたり。
食生活をかなり変えたことも、体調改善の要因かなと感じています。
あらゆる不調の根本治療には、カラダを整えることが絶対不可欠。
何かしらの体調不良がある方に、ぜひ読んでほしい1冊です!
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3、ボーンブロススープのレシピ(基本)
ボーンブロススープの材料
●鶏ガラ (200g)
●鶏手羽先 (400g)
※できれば国産で、エサに抗生物質を使っていないもの。
※豚足を加えてゼラチンを追加するのもオススメ。
●長ネギ (1本)
●大根 (1/4本)
●人参 (1/2本)
●干し椎茸 (3個)
※戻した水もそのまま使います。
●しめじ (1/2株)
●生姜 (適量)
●水 (適量:具材がひたるくらい)
●塩こしょう(適量)
●お酢 (適量)
※お酢には骨に含まれるたんぱく質を分解する働きがあるため、骨の栄養素がスープにたっぷり溶けだします。スープにお酢の風味は残りません。
ボーンブロススープの作り方(超簡単!野菜切って鍋で煮こむだけ!)
①大根、人参、長ネギ、しめじを一口サイズにカット。
②干し椎茸は水で戻し、薄切り。
③生姜は皮をむいて千切り。
③鶏ガラ、鶏手羽、野菜、キノコ類、生姜、お酢を入れて、弱火でコトコト5〜6時間煮込む。(ときどきアクをとりのぞく)
④薄めに塩胡椒で味を整えて。
はい、出来あがり〜!
圧力鍋で短時間で煮込むのもいいですが、個人的には、ふつうのお鍋でゆっくりコトコト煮込むのがおすすめ。
鶏や野菜のいい香りが部屋に広がり、作っている時間も、幸せ気分で満たされますよ。
出来上がったボーンブロススープは、鶏のお出汁が、なんともいえない美味しさ!
いくらカラダに良くても、おいしくなければ続けられないですよね。
ボーンブロススープはクセもなく、飽きずに食べつづけることができます。
しかもこのスープ、つくった後に冷蔵庫で冷やしておくと、スープの表面がプルンプルンのゼリー状に!
この“コラーゲンたっぷり感”が、見てるだけでお肌に良さそうー。
1食分ずつ、タッパーに入れて冷凍しておきます。
冷凍で1ヶ月はもつので、大量につくって、ストックしておきましょう。
食べる直前にレンジでチンして、塩で味を整えていただきます。
4、ボーンブロススープのアレンジメニュー7days
こちらのスープ、お料理のベースのようなものなので、あらゆるメニューにアレンジできます。
しかも、お料理がものすごくおいしくなるんです!
毎日のメニューに幅広く取り入れて、健康&美肌を目指しましょう。
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Day1:ボーンブロス雑炊
あったかご飯の上から、スープをかけるだけ!
さらりと食べられて、朝ごはんにピッタリです。
余裕があれば、卵でとじるひと手間を加えて、さらに美味しく。
Day2:とりスープパスタ
スープにベーコンとコンソメを加えます。
塩こしょうで味を整えたら、固めに茹でたパスタをin。
きざみのりや小口ネギを散らして。
Day3:チキンカレー
スープにそのままカレーのルウを入れて、軽く煮込むだけ。
カンタンに、あじわい深いチキンカレーに早変わり!
グリル野菜を合わせると、さらにいろどりも良くなります。
カレールウのかわりに、シチューやハヤシライスのルウを入れてもOKです。
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Day4:とり炊き込みごはん
お米1合に対し、だし醤油を大さじ1杯。
水の代わりにボーンブロススープで、ごはんを炊き上げます。
細かく切った鶏肉や、千切りの油揚げを加えて一緒に炊くと、さらに味わい深いおいしさに!
Day5:コク旨マーボー豆腐
中火のフライパンでひき肉を炒め、その中にボーンブロススープをおたま2杯分。
そこへ、甜麺醤と豆板醤とお豆腐を加えます。
最後に水溶き片栗粉で仕上げれば、コクうまマーボー豆腐がカンタンに作れます。
Day6:とり塩うどん
塩で味を整えて、冷凍うどんを煮込むだけ。
うどんには、ゆず皮を散らすのがHaru好みです。
Day7:とり鍋
ボーンブロススープは、鍋のベースとしても使えます。
塩を加えて水炊き風にしたり、味噌を加えて、とり味噌鍋に。
キムチを加えて、キムチ鍋にも。
ボーンブロススープは、 和・洋・中、とにかくどんな料理にも使えて、万能です。
もちろんスープそのままでも、美味しくいただけます。
わたしも、しばらくまたボーンブロススープを続けて、カラダとお肌の様子を、コツコツ改善して行こうと思います。
また、とくに乾燥肌や敏感肌でお悩みの方。
ボーンブロススープと合わせて、飲むスキンケア『オルビスディフェンセラ 』を取り入れるのもオススメです。
あの化粧品メーカー大手の『オルビス』が、開発に10年かけて、2019年に満を持して発売した商品。
なんと日本初!トクホの飲むスキンケアなんです。
わたしも発売してすぐに取り入れましたが、つい昨日の飲み会でも、
『どうしてそんなにお肌がキレイなんですか?』
『なんの化粧品使ってるんですか??』
て言われました!
ずっとカサカサ乾燥肌に悩んできたので、本当にうれしかったです。
そんなオルビスディフェンセラに興味がある方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
▼ボーンブロススープについて、もっとくわしく知りたい方は、こちらの本がオススメです。